組織の力

2020.08.20

オフィスと健康〈デスクワーク編〉

オフィスのチカラ

2014年に経済産業省と東京証券取引所が22社の健康経営銘柄を指定して5年。「健康経営」という言葉は、トレンドではなく広く定着しはじめています。2017年に始まった「健康経営優良法人認定制度」についても、3回目の認定となる2019年では、大規模法人部門(ホワイト500)に818法人、中小規模法人部門に2,502法人が認定されました。


「健康経営」とは、経営者が社員の健康管理を経営課題と捉えて取り組むこと。取り組み例として「健康診断等の受診推進など健康管理の強化」「生活習慣の改善促進」「長時間労働の削減」「メンタルヘルスのチェック、改善」「職場環境の改善」などがあげられます。今回はそのなかでも、オフィスで最も長い時間を費やすデスクワークの作業環境に関する調査をご紹介します

デスクワークの作業環境における課題

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オフィスが様々な形態になっても、デスクとオフィスチェアーを用いたデスクワークは、会社で過ごすなかで最も長い時間を占めています。調査によると9割近くの人が勤務中に首コリ、肩コリ、眼精疲労、腰痛などの様々な不調を感じていることから、デスクワークに何らかの課題があると考えられます。
 
この原因として
①長時間、同じ姿勢で作業し続けること。
②適度な休息を取らないこと。
③身体に負担のかかる姿勢を取ること。
④身体に負担のかかる光環境であること。(照度、映り込みなど)
 
などが考えられますが、特に3、4に関しては設備や環境側で配慮を行う必要があります。
 
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姿勢に対する自覚

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「身体に負担のかかる光環境であること」に関しては適切な照明を使用する。「身体に負担のかかる姿勢を取ること」に関しては、エルゴノミクスチェアー(人間工学に配慮したイス)を導入するなどの解決策が以前より講じられてきました。しかし姿勢に関して8割近くの人は自分の姿勢が悪いという自党かあり、特に「座っているときの姿勢が悪い」と自覚している人ほど多くの不調を訴えていることがわかりました。

 

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よくない姿勢による影響

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では、姿勢の悪さが引き起こすのは身体の不調という問題だけでしょうか。9割近くのワーカーが不調による仕事への影響を感じています。特に「座っているときの姿勢が悪い」と自覚している人ほど生産性の低下を感じているということがわかりました。
 
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【調査概要】
●調査名:デスクワークの実態と健康意識に関する調査 ●調査方法:インターネット調査●調査期間:2019年3月8日~3月11日
●調査対象:1都2府5県ダ1に勤める20代~60代の男女●有効回答数:6,178名〈オフィスワークを主とする職稀え2〉
※1東京都、千葉県、埼玉県、神余川県、愛知県.大阪府、京都府、兵庫県
※2宮業、事務(一般企業、公務員)、エンジニア・設計、研究職、デザイナー、クリエイター、専門職
 
 
 

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このように多くの人が自覚している「姿勢の悪さ」は、身体の不調や生産性の低下との関連性が見られますが、えてして「姿勢の悪さ=だらしなさ」など個人の問題として短小化されがちです。ワーカー自身はわざとだらしなく座ろうと思っているわけではなく、他の不具合を解決しようとしているうちに結果的に姿勢が崩れているのではないでしょうか。

 
また、せっかく人間工学に配慮したエルゴノミクスチェアーであっても正しい座り方に関する知識がないために、自分に合わせて調整できていなかったり、クッションや補幟器具でチェアーの性能を台無しにしていることもあります。あなたの周りを見回してみてください。社員の姿勢はよいですか?
 
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オフィスのチカラ

この記事は、コクヨ株式会社が発行する冊子『オフィスのチカラ』に掲載されたものです。冊子『オフィスのチカラ』をご希望の方は、こちらのフォームの「カタログのご請求フォーム」の「家具単品カタログ」の枠に『オフィスのチカラ』最新号希望とご記入の上、ご送信ください。

オフィスのチカラ vol.16より転載
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