ビジネスシーンで要注意ワード

2019.03.20

悪意があるのは 「ハッカー」ではなく「クラッカー」

本日のチェックワード 77「ハッカー」

「新種のスパイウェアやコンピュータウィルスが出てきて、ますます厳重なハッキング対策が求められていますね」

 雑談の中でコンピュータに関するセキュリティーの話題になり、後輩が上記の発言をしました。このフレーズを聞いて違和感はないでしょうか。
「ハッキング(Hacking)=コンピュータネットワークに不正に侵入し、破壊やデータ改ざんなどを行うこと」と認識している人が少なくありません。しかし、ハッキングの語源となっている「ハック(Hack)」という動詞は本来、「コンピュータやソフトウェアの仕組みを調べる」といった意味で、そこにネガティブなニュアンスは含まれていません。ですからハッキングも、それ自体が悪質な行為というわけではないのです。ハッキングの中でも悪意を伴うものは、「クラッキング(Cracking)」といいます。
「ハッカー」を悪いイメージでとらえていると、思わぬ行き違いに発展するケースも考えられます。外国人スタッフと一緒に働く機会がある人は、特に注意した方がよいでしょう。

この使い方ならOK

クラッカー対策で困っているなら、信頼できるハッキング業者を紹介しましょうか?

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。

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