ビジネスシーンで要注意ワード

2019.02.14

「立て込んでいる」と「取り込んでいる」 どう使い分ける?

本日のチェックワード 76「立て込んでいる/取り込んでいる」

「Iは取り込み中でして、折り返しご連絡させて頂きます」

 あなたが会社の固定電話を取ったところ、相手は取引先の担当者で、緊急会議に出席中のメンバー(Iさん)に連絡を取りたいとのこと。こんなとき、あなたは上記のように答えますか? それとも「Iは立て込んでおりまして~」と伝えますか? 「どっちでも同じでしょ」と思った人も多いのではないでしょうか。
「立て込む」も「取り込む」も「仕事や用事が一度に重なる」といった語意で、確かに似ています。しかし「取り込む」には「不意のできごとや不幸などのせいでごたごたする」という意味もあり、より緊急度が高い印象を与えます。シチュエーションに応じて、どちらの言葉が適切かを判断することが求められます。

この使い方で差が出る

・Iは取り込み中で休みをとっております。
・今週は立て込んでいるので、打ち合わせは来週の月曜にしてもらえませんか。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。

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