タイムマネジメント

2016.12.16

細切れ業務でアウトプットの質を落としていませんか?

タイムマネジメント6:集中できる環境はツールとチームでつくる

時間の使い方の見える化・共有化が、
タイムマネジメント成功の秘訣!

大切なのは、この「集中タイム」の考え方を組織で共有し、タイムマネジメントにチームで取り組むことです。集中したいからと一人だけが別室へこもっていては雰囲気が悪くなりますし、全員がデスクを離れてしまっては電話対応などができません。たとえば、社内の共有スケジュールに、各自が一日のうちの集中タイムを書き込んでおけば、メンバー間で重ならないよう調整することもできますし、話しかける配慮などもできます。内勤の職種が多い組織では午後の1時間程度を「頑張るタイム」と設定し、一斉に集中するという方法を設けている企業もあります。

また、リーダー以上の方は、集中タイムだけでなく、「朝イチ、午後イチは優先的に相談を受ける時間」など、相談を受けやすい時間をルール化し、部下や関係各所に伝えておくとよいです。そうすることで部下も相談するタイミングがわかり、上司も相談業務に翻弄されずに自分の業務に集中しやすくなります。打ち合わせや外出などの予定だけでなく、チームで具体的な時間の使い方の見える化・共有化をすることが、組織として質の高い時間の使い方を考えるようになる秘訣なのです。

小倉 環(Ogura Tamaki)

大手流通会社にて広報を経験後、人事・採用メディアのコンサルティングおよび転職支援に従事したのちに株式会社ハーモニーワークスを設立。専門はワークライフバランスと若年者および女性のキャリア支援。ワークライフバランスの知識を活かし、「ワークライフシナジー」につながる個人・組織の生産性アップと働き方を見直す時間の使い方を企業向け研修で提唱し、好評を得ている。

イラスト/吉泉ゆう子