リーダーのためのマナー

2016.12.07

部下の家族や友人に関する話題はあえて自分に封印する

リーダーのためのビジネスマナー6:プライベートに踏み込まない

相手が自分から話さないことを
あれこれ詮索しない

例えば部下と取引先へ向かう移動時間に、リーダーのあなたはどんな話題を選んでいるでしょうか。常に「見られている」と考えて行動するのがリーダーですから、仕事先の担当者の噂話や、会社のグチなどはもちろん論外です。では、部下の家族や友人について尋ねるのはどうでしょうか。
 
私の意見では、これはNGです。「部下について深く知っておく方が、よい関係を築くことにつながる」と考える人もいるかもしれません。「恋人がいるかどうか聞くならセクハラにあたるかもしれないけれど、家族や友人の話なら問題ないのでは? むしろ、無難な話題だろう」という見解もあるでしょう。
しかし部下からみれば、家族や友人のことといえども、プライバシーを詮索されていることに他なりません。あなたがよかれと思って質問しても、部下の心には「しつこく聞かれた」という印象が残り、あなたへの評価は下がるはずです。持ちかけられた話を聞くぶんには構いませんが、「相手が話そうとしないこと=話したくないこと」と判断し、話題にしないのが賢明なリーダーです。また、あなたは部下と仲よしグループをつくろうとしているわけではありません。互いのプライベートを深く知る必要はないのです。
 
 
 

豊富な話題と独自の意見で
リーダーの存在感が増す

では、どんなトピックを選べばいいのか。自分が注目しているテーマ、最近見た映画、読んだ本など、アクティブに行動するリーダーなら、話題には事欠かないはずです。ただし、受け売りをそのまま話しても、「あ、その意見はネットニュースに載っていた」と部下に見抜かれてしまいます。どんな話題に関しても、自分なりのオピニオンを持って話すことを心がけましょう。
プライバシーの詮索を自分に封じることで、あなたはまた一歩、一流のリーダーに近づきます。
 

中谷 彰宏(Nakatani Akihiro)

早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂でCMプランナーとして活躍ののち、91年に独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス・恋愛・教育・自己啓発など多彩なテーマで執筆活動を行い、多くのベストセラー・ロングセラーを出版。また、「中谷塾」を主宰し、一流のリーダーをめざすビジネスマンに向けて全国でワークショップや講演会を行っている。『なぜあのリーダーに人はついていくのか』(ダイヤモンド社)、『部下をイキイキさせるリーダーの技術』(リベラル社)など著書は1000冊を超える。 【中谷彰宏公式サイト

イラスト/吉泉ゆう子 写真/為広麻里
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