リサーチ

2016.08.26

「理性」を重んじる中国人のモノ選び

考え方の違いを意識して対応することが最も大事

ビジネス相手・ビジネス仲間として接する機会が増えている中国人。日本人・中国人の「モノの選び方」に関する意識の違いを理解すれば、おのずと付き合い方が見えてくる。

顧客やビジネスパートナーとして中国人と接する機会は、現在進行形で増加している。同じ会社で働く同僚が中国人であるケースも珍しくはない。だが、文化や風習の違いから、中国人との接し方に戸惑いを覚えている人も多いだろう。それもそのはず、なぜなら、中国人と日本人では取捨選択の考え方が異なるからだ。
 
博報堂生活総合研究所の「生活定点」調査における、「東京-上海恊働レポート 日中『モノの選び方』比較」では、中国人日本人の「物の選び方の違い」に面白い結果が現れている。物を買う際、「理性」、「好み」、「ピンとくる・こないという感覚」のどれを判断基準とするかという調査において、中国人は「理性で選ぶ」割合が約半数、日本の約1.5倍もの人々が「理性で選ぶ」。日本人は「好みで選ぶ」人が最も多い。
 
 
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理性で選ぶ理由としては、中国の売場には良い物悪いものが玉石混交であり、消費者側に「見る目」が求められること、良い物を安く買うと「賢い人」として見られるという文化背景がある。つまり日頃から物の選び方について厳しい目をもたざるを得ないということだ。中国人を相手に取引する際は、「なぜこの商品を選んだほうがいいのか」を理屈で説明し、納得してもらう必要がある。
 
また、中国では物の選び方について男女の差も少ない。そもそも中国では「男性だから/女性だからこうでなくてはならない」という男女の役割や区別の意識が希薄で、買い物をする際は男女どちらとも自分の意見を言い合うのが普通であるからとも考えられる。
 
 
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日本ではステレオタイプとしてよくありがちだが、例えば「女性だから感情的に物事を運ぶ傾向がある」と思っていたら大間違い。ましてや「男性だから/女性だから◯◯」というようなことを口に出してしまったら差別と捉えられかねない。
 
中国人のこうした文化の違いを知っているだけで、あなたの対応は変わってくるはずだ。理性的で、きちんとした説明がされないと納得してくれない分シビアに感じるだろうが、それは中国のみならず、グローバルビジネスのスタンダードでもある。まずは「相手を理解しようとすること」。それが世界で活躍する第一歩なのだ。
 
 
(出典)博報堂生活総合研究所「生活定点」調査より
 
作成/MANA-Biz編集部
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