リサーチ

2016.04.06

部長世代と新人世代、働く意識が大きく異なる?

会社選びの基準の違い

新入社員の会社選び
5人に1人が「仕事がおもしろいこと」
 
もうすぐ4月。フレッシュなスーツ姿の若者が、新しい仲間に加わる職場も多いのではないでしょうか?
学校を卒業して、新しく社会人になるときのドキドキした気持ちはいつの時代も変わらないと思いますが、最近の新入社員は、会社を選ぶときにどんなポイントを重視しているのでしょう?日本生産性本部の「新入社員春の意識調査」によると、2015年度は「能力・個性を生かせる」が30.9%、「仕事がおもしろい」が19.2%で、「会社の将来性」の9.1%を大きくひきはなしています。自分らしさを大切に、得意分野を磨きながら、楽しく働きたい若者の姿がみえてきます。
一方、いま50歳前後の方が新人だった1988年には、「能力・個性」が30%でトップなのは同じですが、「会社の将来性」が24%で「仕事がおもしろい」7%よりも大きな割合を占めていました。自分にあった仕事で力を発揮していきたい思いはあるものの、会社が今後成長していけるかどうかは重要なポイントでした。
グラフをみると1990年代後半から2000年を境に、「仕事がおもしろい」と「会社の将来性」が入れ替わっています。ちょうどこの頃、楽天や初代ライブドアなどが設立されメディアでも大きく取り上げられました。既存の会社に所属するよりも自分で起業しておもしろい仕事をする働き方が、若者の心をとらえたのかもしれません。
 
 
「自分事」として
おもしろさや成長を実感できることが大切
 
会社の成長がとても重要だった世代と、仕事のおもしろさを重視する世代。グラフが反転してしまうほど価値観が大きく異なるメンバーが、一緒に仕事をしていくとき、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか?
上司が会社の将来についてのビジョンや目標数値を掲げて、みんなでがんばろう!と熱く語るだけでは、若者は本気で「この仕事がんばろう!」と思えないかもしれません。例えば、個人のキャリア目標を設定し、その仕事を成功させることは自分自身の成長にどのようにつながるかをつかむことができれば、世代による仕事への距離感が違ったとしても、同じ目標に対して力を合わせていけるかもしれません。
 

【出典】日本生産性本部「新入社員春の意識調査」

 

樋口 美由紀(Higuchi Miyuki)

コクヨ(株)ワークスタイル研究所コンサルタント。主に教育や人材活用、ウェルビーイングをテーマに幼児教育の現場からシニアのキャリアデザインまで幅広く調査、研究している。

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