ビジネスシーンで要注意ワード

2018.09.18

初対面や目上の人に「折り入って」頼むのはNG

本日のチェックワード 68「折り入って」

「お会いしたばかりで恐縮ですが、折り入ってご相談がありまして」

 例えば出入り業者の若手社員が、上記のような枕詞と共に営業トークを始めたとして、あなたはどう感じますか? 「折り入って」というフレーズを聴いて、「なんとなく図々しい感じがするな」と気に障った人もいるのではないでしょうか。
「折り入って」は「ぜひ」とほぼ同義語ですが、相手を信頼し、真面目な態度で特別な頼み事や相談事をするときに使う副詞。つまり相手との間に揺るぎのない信頼感が構築されているときに使うことが前提なので、初対面の顧客に対して用いるのには不向きなのです。
 依頼や相談の中で「折り入って」を使うかどうかは、相手との距離感をはかりながら慎重に判断しましょう。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。

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