ビジネスシーンで要注意ワード

2018.04.13

「姑息な手段」は それほど悪いことでもない

本日のチェックワード 59「姑息」

「類似商品を半額で販売するなんて、姑息な手段ですね」

 上記のようなフレーズは、ビジネスシーンでひんぱんに出てきます。ここでは「卑怯な」というニュアンスで使っていますが、実は「姑息」を辞書で調べても、「卑怯」という語意は掲載されていません。
 もともと「姑」という漢字に「とりあえず、一時」の意味があることから、「姑息」は「一時の間に合わせ、その場しのぎ」という意味で使います。しかし現在では、言葉の正しい意味を押さえて使われることは減っています。「姑=しゅうとめ」というイメージから、テレビの嫁姑ドラマなどを連想して誤った内容で覚えてしまった人が多いのかもしれません。「姑息な手段は卑怯とは限らない」と覚えておくと、話のネタになりそうです。

この使い方で差が出る

姑息な手段ですが、入院したCさんの業務は、しばらく持ち回りで担当しましょう。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。

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