ビジネスシーンで要注意ワード

2018.03.02

「時期早尚」と「時期尚早」 どちらが正しい?

本日のチェックワード 56「時期尚早」か「時期早尚」か

「ここで結論を出すのは時期早尚ではないですか?」

 社内で新事業の立ち上げを検討しているときに、部下が上記のような発言をしたら、あなたはどんなふうに感じますか? ちょっとした違和感を感じたら、それは正解です。なぜならこの四字熟語は、「時期早尚」ではなく「時期尚早」が正しいからです。
 時期尚早は、「事をするには早すぎる」という意味。訓読すれば「尚、早し」となります。「しょうそう」という読み方が発音しにくいこともあり、近年は「そうしょう」と勘違いする人が増えています。しかし、言葉の意味を考えても「早尚」では意味をなしませんし、パソコンで入力しようとしても「早尚」と自動変換されません。「そうしょう」と口にしそうになったら、「尚、早し」という読み方を思い出して「しょうそう」と言い換えましょう。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。

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