ビジネスシーンで要注意ワード

2018.02.02

「ご丁寧に」の前には 「わざわざ」はつけるべからず

本日のチェックワード 54「ご丁寧に」

わざわざご丁寧にありがとうございました」

 例えば取引先に届け物をしたとき、上記のようなお礼の言葉を言われたら、あなたはどんなふうに感じるでしょうか? 「喜ばれているんだな」とうれしく思う人もいるかもしれませんが、「なんだかイラッとする」と感じた人もいるのではないでしょうか。
「ご丁寧に」は、相手の心遣いに対して感謝しているときに、お礼の言葉とセットで使われる言葉です。ただし、「わざわざ」を冒頭につけるのはやめた方が無難。というのも、「わざわざ」という副詞は「そのことだけのために特に行うこと」といった意味をもつので、「そこまではやらなくていいのに、よけいなことをして」といった皮肉なフレーズだと受け止めてしまう人もいるのです。「ご丁寧に」は、できるだけシンプルに使う方がよいでしょう。

この使い方ならOK

・お知らせ頂きまして、ご丁寧にありがとうございます。
ご丁寧にお返しまでいただき、恐縮しております。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。

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