ビジネスシーンで要注意ワード

2017.12.21

「諫める」相手は 限られている

本日のチェックワード 52「諌める」

「新人の佐藤くん、敬語の使い方がおかしいから諫めておいたよ」

 リーダーのあなたが、新人への接し方について周りに上記のように説明したら、周りからどんなふうに思われるでしょうか?
 「諫める」は、「誤りやよくないところを改めるよう注意する」という意味ですが、問題は「誰が誰に言うか」です。目上の人が目下の者を注意すること、と思っている人が多いですが、実は逆で、目下が目上に対して言う場合に使います。「諫める」の正しい用法を知っている人なら、上記の発言に対して「ずいぶん謙虚だな、それとも新人が怖いのかな?」などと深読みしてしまう可能性も。「たしなめる」などの言葉に言い換えた方が、意図が正確に伝わります。

この使い方ならOK

・生意気とは思いましたが、部長の歩きスマホを諫める発言をさせていただきました。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。

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