タイムマネジメント

2016.08.01

そのタイムマネジメント、価値ある時間を生み出していますか?

タイムマネジメント1:キャリア充実のカギはプライベートにあり

効率化だけをめざしているあなたへ
自分の「時間価値」を見直そう

 
最近は長時間労働の削減や労働生産性を高める働き方を推奨している企業が増えていることもあり、タイムマネジメントを意識にしているという方も多いと思います。タイムマネジメントとは時間の使い方を計画して実行していくことで「時間の価値」をあげていく、自己管理の手法ですが、以下の3つの指標があります。
 
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① 同じ業務量でかける時間を削減 
 
② かける時間を変えずに業務を増や
 
③ かける時間を変えずに業務のレベル・質をアップ
 
 
なかでも③が「時間価値」を高めるためには最も重要であり、労働力人口が減少していくこれからの日本が競争力を保っていくには、この視点を持って業務遂行することが求められます。
 
また、タイムマネジメントしているつもりなのに、毎日時間に追われてバタバタだ・・・、という方にもぜひ「時間価値」の高め方を見直してほしいと思います。
 
 
 

「時間価値」を高めることで
「人生の価値」は上がる

「時間価値」を高めるためには、自身の成長を実感できたり、仕事へのやりがいを感じられる、周囲の人とも良好な関係性が築けているなど、心の充実が不可欠です。     
しかし時間に追われるあまりに周囲とのコミュニケーションがなおざりになっている、あるいは、お互いを高め合うためにノウハウを共有したり、協力しあう風土がなく、業務が属人化している、ということはないでしょうか。それではチーム力の低下はもとより、職場の人間関係にも支障が出て、組織で最大の成果を出すことは難しくなってしまいます。
 
また家族との時間や自己研鑽のための勉強など、会社にいる以外のライフの時間を充実させることも重要です。ライフが充実し、生活の基盤が安定すれば、仕事のストレスが解消されるだけでなく、新たな学びや刺激を受ける時間にもなるのです。
こうしたワークの時間だけでなくライフの時間にも気を配ることが「時間価値」を高めることにつながり、長い目で見ると「人生の価値」を上げることにもつながってくるのです。
 
では具体的に「時間価値」を高めるためには、どうすればいいのでしょうか。ひと言で言うと、まずは人生のそれぞれのステージにおける目的・目標を念頭にして時間をどう使うかを常に考えることから始まります。詳しくは「タイムマネジメント2」で紹介していきます。
 

 

小倉 環(Ogura Tamaki)

大手流通会社にて広報を経験後、人事・採用メディアのコンサルティングおよび転職支援に従事したのちに株式会社ハーモニーワークスを設立。専門はワークライフバランスと若年者および女性のキャリア支援。ワークライフバランスの知識を活かし、「ワークライフシナジー」につながる個人・組織の生産性アップと働き方を見直す時間の使い方を企業向け研修で提唱し、好評を得ている。

イラスト/吉泉ゆう子