チェックワード

2016.06.03

「ご理解いただけましたか?」と聞くと、気を悪くされるかも

本日のチェックワード 9「ご理解いただけましたか?」

……以上が概要となりますが、ご理解いただけましたでしょうか

プレゼンテーションの場面などで、聞き手の反応が薄いときなどによく使う表現ですが、場合によっては気を悪くする人がいるかもしれません。『ご理解いただけましたか?』は相手の理解度を問う言い方に聞こえるため、「自分の説明不足を棚に上げている」と解釈されてしまう可能性もあるからです。「聞いてもらう」という視点を忘れずに、別の表現を探すようにしましょう。

この使い方ならOK

・説明不足の点はなかったでしょうか?
・ご不明の点があればご指摘ください。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。