組織の力

2016.04.06

国内のグローバル化で変わるワークスタイル〈前編〉

グローバル人材サービスのパイオニア・パソナグループに学ぶ

人材サービス大手のパソナグループは、今年6月、フィリピンのグローバルヒューマンリソース大手・マグサイサイグローバル社と提携し、フィリピン人スタッフを直接雇用するハウスキーピング事業を開始する。グローバルにビジネスを進めるうえでの気づきや課題について、営業総本部ハウスキーピング事業の蒲生智会ユニット長(写真左)と山田良子(写真右)シニアリーダーに伺った。

お互いを尊重する気持ちが
ビジネスを円滑に進める

ハウスキーピング事業の立ち上げを中心となって支えてきたのが、山田シニアリーダーだ。カナダの大学で学び、グローバル事業部での職務も経験するなど海外とのつながりは多いが、実際に海外の企業とビジネスをするのは初めての経験だった。パソナのフィリピン人社員と共に現地に何度も足を運び、ミーティングや交渉・調整を重ねるなかで、お互いを尊重することの大切さを改めて感じたという。

 

「今回、マグサイサイグローバル社とビジネスを進めるにあたって、苦労したことはほとんどありませんでした。双方のトップ同士の交流も深く、会社としての価値観や理念が非常に近かったのです。人を育てることによる社会への貢献精神やホスピタリティーを重視する精神など、お互いに共感できる部分が多くありました。さらに、マグサイサイグローバル社のすばらしい研修施設や世界中に人材を輩出してきた実績やノウハウ、そしてスタッフたちの仕事への熱意やチャレンジ精神には、学ぶことがたくさんありました。パートナーとしてお互いを尊重する気持ちがあったからこそ、ビジネスも円滑に進んだのだと思います」(山田シニアリーダー)。

 

≪後編へ続く≫

 

 

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文/笹原風花 撮影/ヤマグチイッキ